誕生日が来ると思うこと

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誕生日が来るといつも思うことがある。

それは母のことである。

母は僕が5歳の時に胃がんのために亡くなってしまった。

幼心に「死」というものに向き合うことを余儀なくされた。

当時のかすかな記憶だけど「死」ということの意味もわからずに、周りが哀しんで泣いていたから、「哀しいことがあったのかな?」と思ってた。

母との記憶もほとんど覚えていないけど、最期の時は今でも鮮明に覚えている。

うまくしゃべることもできない中、必死で何かを言おうとしている母。

きっと心配してくれていたのだと思う。

あとから聞いた話だが僕が生まれる前に経済的理由で1人堕胎していて、僕を妊娠した時に母は「絶対に産む」と言っていたことを。

僕が生まれてくる前に生きていたはずの子、その子がいなければ僕は生まれていなかったかもしれない。

生まれつき心臓に病気がある状態で生まれてきた僕に、母は「丈夫に生んであげられなくてごめんね」と言っていたらしい。

誕生日が来るたびに僕は「自分の命は自分一人のものではない」と再認識をする。

誕生日には母とその子に感謝する。

「この世に産んでくれてありがとう」と。

2021年3月3日

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